おかげさまのこころ
「おかげさまで〇〇になりました」という言葉が使われますが、
常にこの「おかげさま」というこころを持つことが大切です。
「おかげさまで今日も仕事ができました。」
「おかげさまで今日も無事に過ごせました。」
何事も自分の力だけでできるものはないというのが真実です。
私事で恐縮ですが私が小学生のころ、祖母の家に遊びに行ったとき、
祖母は神棚の前で「神様、孫たちが今日無事に遊びに来てくれました。
ありがとうございます。」とお礼を言っていました。
当時は私も神道のことを知らなかったので
「神様にお礼を言っているな」というくらいしか印象がありませんでしたが、
これこそ、人生で一番大切なこころがけです。
いつも当たり前のようにできていることなど特に感謝するのを忘れてしまいがちですが、
当たり前にできるというものはこの世に存在せず、
常に神様とご先祖様、周りの人の「おかげ」でうまくいっているというのが真実です。
その証拠に、邪魔が入ったり、体調を壊したりすると、目的のことができなくなることがあります。
■物事が無事にできるというのは神様とご先祖様が守ってくれているおかげです。
肩が痛くて上がらなくなって、歯磨きするのも大変になるという話がありますが、
これも「いつも当たり前にできることもちゃんと感謝しなさい」という意味です。
そして本来の日本人としての心を持った私達のご先祖様はそのことを知っていたので
常に何事も神様とご先祖様のおかげと感謝して生きてきました。
お陰様(おかげさま)の語源ですが、 お陰様の「陰」というのは
神様や仏様などの偉大なものの「陰」を表し、神様や仏様に守っていただいているという意味です。
何事も「神様とご先祖様のおかげ」でできるということを忘れてはいけません。
そして日頃の神様とご先祖様への感謝というものを「おまつり」という、行動で表すことが大切です。